船と風にまつわる言葉たち
「八点鐘」「風の伯爵夫人」「神の通り道」「鱈の頭、鯖の尻尾」など、船、海、風についてさりげなく語る、ちょっと潮気のきいた17編のエッセイ。練習船でのマンボウ捕獲作戦、日本丸が遭遇した核実験、キャプテン・クック記念碑の訪問、帆船での風の捉え方など、「海王丸」の元船長である著者ならではの挿話が興味深い。
書籍データ
発行年月 | 2007年12月 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 152ページ |
定価 | 1,430円(税込) |
ISBNコード | 978-4-303-63435-3 |
目次
1 ハリバ
~オヒョウは肝油のもと
2 八点鐘
~さあ当直交代だ
3 猪牙船
~といえば山谷堀から吉原へ
4 風の伯爵夫人
~美しい雲と女性は敬遠
5 風と帆船
~機能美の極み
6 神の通り道
~ハワイの小さな英国領土
7 風通し
~良いか悪いか猫に問え
8 風が立つ、風に立てる
~ガイアの息吹き
9 鱈の頭、鯖の尻尾
~真追風は要注意
10 蓼食う虫も好きずき
~船食虫は木船の大敵
11 それは古い
~温故知新
12 風船
~花間を飛んで高からず
13 江戸風鈴
~風を連れて路地裏へ
14 雨風食堂
~何でもあり
15 頭が悪い
~一歩前進、橈立て帽ふれ
16 棹・櫂は三年、櫓は三月
~舟は櫓でやる、櫓は歌でやる
17 射手の左方から吹く風
~アナログも捨てたものではない