はじめての船上英会話[二訂版]
(PowerPoint用DVD付)
座学・実習において習得すべき船内コミュニケーションフレーズと海事英語語彙をテーマごとに全31ユニットに整理。写真や図を多用して理解を助けるとともに、英語・海事の両面からポイントとなる部分については解説を加えた。添付のDVDには、全ユニットに対応した文字・音声・映像情報が収録されている。二訂版では、自己学習の効果をさらに向上させるために、大部分のUnitの最後にロールプレイタスクおよびナレーションタスクを追加するとともに、付属DVDにナビゲーション機能を追加した。
[2021年4月、4刷発行]
書籍データ
発行年月 | 2014年3月 |
判型 | A5 |
ページ数 | 192ページ |
定価 | 2,860円(税込) |
ISBNコード | 978-4-303-23341-9 |
概要
他の伝統的海運国と同様に、日本の海運企業がコントロールする船舶のほとんどは、日本人船員と外国人船員との混乗あるいは外国人船員のみで運航されている。このような状況のなか、日本人船員には運航技術のみならず海上および陸上において管理者としての役割が求められており、リーダーシップ、マネジメントなどの資質に加え、多文化、多言語環境にて業務を適切に実行するための英語コミュニケーション能力が必要不可欠となっている。
このため、海事教育訓練機関ではコミュニケーション能力向上に重点を置いた海事英語訓練を行う必要性が高まっており、商船高等専門学校においても、全国5校の連携により各校の練習船実習に英語コミュニケーション訓練を導入した「英語による乗船実習」プログラムが平成19年度から実施されている。学生は“英語を通じて船舶運航に必要な基礎技術の訓練をおこない”、それが結果として“練習船実習を通じて海事英語を学ぶ”こととなる。このような海事英語訓練プログラムはCBI(Content-Based Instruction)の実践として着実に成果を上げつつある。
本書は、練習船実習に必須の海事語彙および船内コミュニケーションフレーズをまとめたものである。二訂版では,自己学習の効果をさらに向上させるために,大部分のUnitの最後にロールプレイタスクおよびナレーションタスクを追加するとともに,付属DVDにナビゲーション機能を追加した。 実践的英語コミュニケーション能力の向上のためには、語彙、フレーズなどの導入(インプット)に加え、マルチメディア教材などを用いた自己学習、さらに実践的活動(アウトプット)を組み合わせた、いわゆるBlended Learningが重要であるが、本書および付属DVDが授業、自習、実習のいずれの学習形態においても活用されることを期待したい。(「はじめに」より)
目次
Part I 一般
Unit 1 整列
Unit 2 マイク放送
Part II 航海
Unit 3 部署配置
Unit 4 出港部署
Unit 5 入港部署
Unit 6 抜錨部署
Unit 7 投錨部署
Unit 8 機器等運転
Unit 9 操舵号令
Unit 10 自船の航海状況
Unit 11 周囲船舶の状況
Unit 12 気象
Unit 13 変針
Unit 14 当番の交代
Unit 15 当直の引継ぎ
Part III 機関
Unit 16 機関号令
Unit 17 主機運転準備
Unit 18 主機始動、試運転
Unit 19 主機の増減速
Unit 20 主機停止、終了作業
Unit 21 発電機運転
Unit 22 補機類の運転
Unit 23 運転状態の監視
Unit 24 主機回転数、燃料消費
Unit 25 当直の引継ぎ
Part IV 海上通信
Unit 26 VTSセンターとの通信
Unit 27 他船との通信
Part V 安全
Unit 28 安全上の指示
Unit 29 総員退船部署操練
Unit 30 防火部署操練
Unit 31 救助部署操練
Communication phrasesおよびDialogueの日本語訳
語彙一覧