海技士4N標準テキスト
練習船での実践カリキュラムを基に、航海士になるための基礎を勉強したい方および四級海技士国家試験の勉強をしたい方に最適となるように、航海、運用、法規、英語を1冊にまとめた。灯火、浮標式ほか、一部の図は、読者の理解を助けるためにカラーで掲載。過去問を分類整理した演習問題と解答も豊富に収録。
[2022年12月、4版発行]
書籍データ
発行年月 | 2016年10月 |
判型 | B5 |
ページ数 | 550ページ |
定価 | 5,280円(税込) |
ISBNコード | 978-4-303-41830-4 |
概要
本書は四級海技士(航海)を目指す人のための学習参考書です。練習船での実践カリキュラムを基に、航海士になるための基礎を勉強したい方および四級海技士国家試験の勉強をしたい方に最適となるように、航海、運用、法規、英語を1冊にまとめました。
理解を助けるために図をできる限り多用し、その一部はカラーとしました。また、編集にはLaTeXという組版ソフトを使用したため、数値や数式が読みやすくなっていると思量します。
船舶やその運用に係るさまざまな技術や基準は、関連法規も含め日々進歩しています。各執筆者は初級航海士に必要な基本的事項を押さえつつ、できるだけ最新の情報を盛り込むよう努めましたが、本書に記載の内容も今後変わっていくことが予想されます。また、海技に係る学問の内容は幅広く、本書に収めることができなかった部分も多数あります。さらに詳しい内容や新たな情報を希望される方は末尾に掲載した参考文献や関連ホームページを参考に学習されることをお勧めします。
国家試験対策としても使えるよう、航海、運用、法規の各部の最後に、過去10年間の筆記試験問題を調査し、出題された問題のなかから典型的な問題と解答例を掲載しました。また、巻末には四級海技士(航海)国家試験の試験科目および細目を掲載しました。知識の整理や理解の確認・復習に利用してください。(「はじめに」より抜粋)
目次
<第I部> 航海
第1章 航海当直
1.1 航海当直の基準
1.2 職務と責任
1.3 当直の実施
1.4 航海当直体制と船橋共同作業
第2章 航海計画
2.1 航海情報の収集
2.2 航海計画の作成
第3章 地文航法
3.1 水路図誌
3.2 航路標識
3.3 航法計算
3.4 船位の測定
3.5 海流と潮汐
第4章 天文航法
4.1 用語
4.2 時
4.3 天体の出没
4.4 緯度の測定
第5章 電子航法
5.1 レーダー
5.2 ARPA
5.3 GPS
5.4 AIS
第6章 航海計器
6.1 舶用磁気コンパス
6.2 六分儀
6.3 ジャイロコンパス
6.4 GPSコンパス
6.5 方位測定具
6.6 電磁ログ
6.7 ドップラーソナー
6.8 音響測深機
6.9 ECDIS
6.10 VDR
6.11 クロノメーター
6.12 操舵制御装置
第7章 演習問題と解答
<第II部> 運用
第1章 船体の構造および設備
1.1 船体要目
1.2 船体構造
1.3 主要設備
第2章 検査と整備
2.1 検査工事
2.2 船体整備
第3章 船体重量と復原性
3.1 船体重量と排水量
3.2 復原力
第4章 気象および観測
4.1 気象現象
4.2 日本近海の天気
4.3 気象海象観測
第5章 操船
5.1 操船の基本
5.2 特殊操船
5.3 入出港操船
第6章 荷役装置および属具
6.1 荷役装置
6.2 ロープ
6.3 ブロックおよびテークル
第7章 非常措置
7.1 海難の防止
7.2 救助活動
第8章 海上無線通信
8.1 無線局
8.2 GMDSS
8.3 通信
第9章 演習問題と解答
<第III部> 法規
第1章 海上衝突予防法
1.1 海上衝突予防法と海上交通三法
1.2 法の概要
1.3 衝突予防の原則
1.4 航法規定
1.5 灯火および形象物
1.6 音響信号および発光信号
第2章 海上交通安全法
2.1 法の概要
2.2 衝突予防の原則
2.3 交通方法
第3章 港則法
3.1 法の概要
3.2 衝突予防の原則
3.3 交通方法など
第4章 海上交通三法と適法措置
4.1 適法の要領
第5章 海事法規
5.1 船員法
5.2 船舶職員及び小型船舶操縦者法、海難審判法
5.3 船舶法
5.4 船舶安全法
5.5 海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律
5.6 検疫法
5.7 国際公法
第6章 演習問題と解答
<第IV部> 英語
第1章 海事英語
1.1 用語
1.2 通話
<第V部> その他
第1章 資料
1.1 航海当直基準
1.2 国際信号旗およびモールス符号
第2章 海技試験