感性産業のブランディング
―グランドセイコー、ファクトリエ、超高密度織物DICROS、伝統工芸ブランドHIRUME
早稲田大学ビジネススクールが2018~2019年度にゲスト講師を迎えて開催した4回の講義を収録。グランドセイコー、ファクトリエ、超高密度織物DICROS、伝統工芸ブランドHIRUMEの代表者や実務者が自らの言葉で語る。「感性に訴える製品づくり、ブランドづくり」の道を探り、これからの日本企業のものづくりやブランド構築に示唆を与える。
書籍データ
発行年月 | 2020年5月 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 256ページ |
定価 | 1,650円(税込) |
ISBNコード | 978-4-303-72385-9 |
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目次
第1章 日本発ラグジュアリーブランドを目指す「グランドセイコー」
はじめに
会社紹介
ミラノデザインウィークへの出展
グランドセイコー
ミラノデザインウィークへの出展に向けて
3つのキャリバーとスプリングドライブ
THE FLOW OF TIME
ミラノデザインウィーク後のグローバルプロモーション
ミラノデザインウィーク2年目:THE NATURE OF TIME
プロダクトデザインを軸とした感性価値の訴求
最後に
質疑応答
第2章 工場直結ファッションブランド「ファクトリエ」
「ファクトリエ」とは?
老舗洋品店の息子が、パリで学んだこと
創業は資本金50万円、倉庫の片隅を借りて/メイド・イン・ジャパンはわずか3%
シャツ工場「HITOYOSHI」との出会い
行商してシャツを売り歩く
ボランティアの「7人の侍」たち
ビジネスモデルについて
価格は、工場が決める
1000日間、1000通の手紙を書く
「使命」にお客様は共感してくれる
企業で行う「ものづくりカレッジ」/新業態「ファクトリエ アンド コーヒー」
ライフスタイルに、幸せなアクセントを
天の時
自社ブランドを作り上げる工場の挑戦
質疑応答
第3章 風合いを誇る超高密度織物:第一織物「DICROS」
はじめに
北陸産地の歴史
織機の変遷
第一織物の沿革
最初の試練
次なるチャレンジ
資材から衣料へ
新しいビジネスモデルの確立
第一織物イズム
質疑応答
第4章 伝統工芸を未来に繋ぐブランド「HIRUME」
プラダを着た悪魔だった日々
伝統工芸との衝撃的な出会い
エシカル・ファッションとの出会い
マーケットの二極化問題
ラグジュアリーブランドの改革期
社会貢献と文化貢献が両輪になる時代
エシカルの鍵は環境問題と人権問題
エシカル・ファッションの背景
エシカル・ムーブメントの源流
21世紀は心のエコロジーの時代
日本はもともとエコでエシカルな国
ファッション誌における挑戦
エコとラグジュアリーは繋がる!
エシカル・ファッションとは?
ヒューマンスケールを見直す
ファッションの力で社会貢献を
日本の伝統工芸を再起動させる
質疑応答
プロフィール
編者
長沢 伸也(ながさわ しんや)
早稲田大学ラグジュアリーブランディング研究所長
早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール)および商学研究科博士課程教授
執筆協力者(講演者)
種村 清美(セイコーウオッチ株式会社 デザイン部長兼高級品ディレクター)
山田 敏夫(ファクトリエ代表・ライフスタイルアクセント株式会社 代表取締役)
吉岡 隆治(第一織物株式会社 代表取締役社長)
生駒 芳子(ファッションジャーナリスト,日本遺産プロデューサー)
その他
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