インバウンドと地域創生
経済効果の高いインバウンドにより、いかに地域を活性化させるか。松江の茶文化発信、飛騨高山のユニバーサルツーリズム、金沢クリエイティブツーリズムなどの実践例をあげて解説。Webや携帯電話の位置情報の活用法、北陸新幹線開業が周辺地域に与えた影響、着地型観光や観光イノベーションの必要性についても述べる。
書籍データ
発行年月 | 2017年8月 |
判型 | A5 |
ページ数 | 192ページ |
定価 | 2,320円(税込) |
ISBNコード | 978-4-303-56325-7 |
目次
第1章 日本のインバウンドの傾向と地方の課題
1.1 はじめに
1.2 日本の外客特性
1.3 中部圏の動向
1.4 石川県の動向
1.5 石川県の課題
1.6 観光イノベーションの必要性
1.7 ICTの活用
1.8 発地型観光から着地型観光へ
1.9 まとめ
第2章 北陸新幹線開業による温泉旅館宿泊者数の変化
2.1 はじめに
2.2 北陸新幹線
2.3 北陸地方の温泉宿泊者数の遷移
2.4 他の主な観光施設の入込
2.5 新幹線開業2年目の概況
2.6 日本版DMO
2.7 まとめ
第3章 Webを活用した観光情報の発信と誘客
3.1 はじめに
3.2 ブログ(Weblog)を活用した観光情報の発信
3.3 ブログのオンライン集客効果
3.4 キーワード広告を活用した集客の試み
3.5 おわりに―Webを活用した誘客に向けて
第4章 携帯電話の位置情報データから何がわかるのか
4.1 はじめに
4.2 観光におけるビッグデータ活用の試み
4.3 モバイル空間統計を活用する
4.4 北陸新幹線の開業効果を携帯電話の位置情報データで読み解く
4.5 おわりに―ビッグデータのさらなる活用に向けて
第5章 松江の文化資源としての小泉八雲
5.1 はじめに
5.2 戦前の動き
5.3 戦時下における小泉八雲の存在
5.4 「国際文化都市建設法」―戦後復興期における小泉八雲の存在
5.5 まとめと展望
第6章 地方都市から茶文化を発信
6.1 はじめに
6.2 歴史都市のイメージ形成―歴史都市としての松江
6.3 明治期郷土史における不昧
6.4 不昧公百年忌
6.5 地誌に見る文化資源としての不昧
6.6 茶文化とインバウンド観光への期待
6.7 松江から茶文化を発信
第7章 飛騨高山のユニバーサルツーリズム
7.1 飛騨高山の概要
7.2 飛騨高山の観光への取り組み
7.3 飛騨高山のユニバーサルツーリズム
7.4 まとめ
第8章 金沢クリエイティブツーリズムの試み
8.1 はじめに
8.2 小さな世界都市・金沢
8.3 金沢21世紀美術館のインパクト
8.4 金沢クリエイティブツーリズム
8.5 まとめにかえて―金沢の観光まちづくりに向けて
プロフィール
大薮多可志(日本海国際交流センター主任研究員)
山本真嗣(名古屋学院大学教授)
工藤泰子(島根県立大学短期大学部教授)
佐野浩祥(金沢星稜大学准教授)